ミルクについて

※本ページは筆者個人の体験記録であり、医療助言ではありません。症状にお悩みの方は医療機関にご相談ください。

この10年、私はほとんど眠れていません

30代、会社員。

管理職ではなく、現場の担当者の一人として働いています。

4〜5時間の睡眠が続くようになって、もう10年になります。

はじめは自分から眠らなかったのです。

日中は仕事のことで頭がいっぱいで、夜くらいは解放されたかった。本やYouTubeで時間を潰し、眠くなる限界まで起きていました。

夜更かしは、仕事から自分が自由になるための時間でした。

それがいつの間にか、眠りたくても眠れない時間に変わっていきました。

期末のある年、不眠は「習慣」から「症状」に

決定的だったのは、ある年の期末です。

期末の繁忙と引継ぎが重なり、業務量が大幅に増えました。

布団に入っても頭が回り続けて一切寝付けない。

明日の段取り、上司への報告、先方の反応、自分の判断。

一つ思い出せば十個の心配がついてくる。目を閉じても、頭の中で会議が始まってしまう。

やがて、頭の左側がずっと重く痛むようになりました。翌日は思考が濁り、言葉が出てこない。仕事で簡単なミスが増え、集中力が続かない。自分のパフォーマンスが目に見えて落ちていくのが、いちばん怖かったです。

家の中でも、私はもう穏やかではいられませんでした。

些細なことで家族に苛立ち、強い口調になる。言ってから後悔する、その繰り返しです。休日も気持ちが晴れない。家族と出かけても、頭のどこかで月曜の仕事を考えている自分がいました。

眠れない夜に、ふと、「このまま自分は壊れていくのかもしれない」と思った瞬間があります。

睡眠不足が招く健康への悪影響を調べれば調べるほど、

「自分はこのまま眠れず死ぬのでは」

と、本気で死を覚悟しました。

心療内科に行けなかった本当の理由

行くべきだ、とは頭では分かっていました。でも、行けませんでした。

仕事で時間が取れない、知られたくない。そういう表向きの理由はいくつもありました。けれど、本当の理由は一つだったと思います。

自分はこれ以上頑張れない=自分のキャリアはもう終わった、と自分で認めたくなかったのです。

心療内科のドアを開けた瞬間、それまで積み上げてきたものが、全部過去のものになってしまう気がして、怖かったのです。

ある日曜の夜、一睡もできませんでした

決定的だった夜があります。

日曜の夜、布団に入ってから一度も眠れないまま朝を迎えました。時計を何度見ても進まない。明日は仕事があるのに、体はもう動かない。

その夜、何かが切れました。恥も見栄もどうでもよくなった。キャリアがどうとか、周囲にどう見られるかとか、もう考えられなかった。午前2時頃でしょうか。そのままスマートフォンで、オンライン診療を予約しました。

オンライン診療を知っていたのはもっと前です。ネットで「不眠」「眠れない」と検索していたときに、これなら誰にも会わずに済む、会社を休む必要もない。そう思いながらも、ずっと踏み切れずにいました。それが、一睡もできなかった夜に、一気に動けるようになった。不思議なものです。

医師の顔が画面に映った瞬間、不思議と肩の力が抜けました。一方的に責められるのでは、診断名を押し付けられるのでは、という不安は杞憂でした。話を聞いてもらい、質問に答え、処方を受けるまでは、淡々とした時間でした。

後日、薬局で薬を受け取りました。

「ここまで来たのだな」と思ったのを覚えています。

睡眠薬は、私にとって「心の保険」になりました

このとき処方されたのは、1回の診療で7日分の睡眠薬でした。

ただ、実際に飲んだのはそのうちごくわずかです。寝つけない日が何日か続いて、さすがに限界だと感じた夜だけ。それ以外の夜は、薬を飲まずに過ごしています。

それでも、睡眠薬を手に入れてから、眠れない夜の感じ方が変わりました。

「今夜どうしても眠れなかったら、薬がある」

そう思えるだけで、布団の中の焦りが和らぎました。眠れないこと自体より、眠れないかもしれないという不安のほうが、私を眠らせなかった。薬は、飲むためのものというより、持っていることで夜をやり過ごせる、心の保険のような存在になっていました。

もし、同じように「眠れなかったらどうしよう」の不安に押しつぶされそうな方がいるなら、処方薬を一つの選択肢として知っておくだけでも、夜の見え方が変わるかもしれません。少なくとも私はそうでした。

でも、薬だけに頼りたくない気持ちもあります

処方薬を手にして気づいたのは、「薬は最終手段であり、最初の一歩ではない」ということでした。

薬に手を伸ばす前に、もっと試せることがあったはずです。夜の習慣、カフェインの量、寝る前のスマホ、考え事を整理する方法。そういう地味な積み重ねを、私は後回しにしてきました。

今は、処方薬を心の保険として持ちつつ、並行して別の方法も試しています。睡眠サプリの導入、朝夜のリズムの見直し、瞑想。劇的な変化ではなく、小さな手応えを一つずつ積むつもりで。

このブログに書いているのは、そうして私が試している記録です。

このブログで書くこと、書かないこと

書くこと

  • 自分が実際に試した方法と、その結果
  • オンライン診療を受けた過程、処方薬を手にするまで
  • サプリや生活習慣を変えたときの、私の体感
  • 途中でやめたもの、合わなかったもの

書かないこと

  • 試していない商品のレビュー
  • 「誰にでも効く」「必ず眠れる」といった断定
  • 医療的な診断や助言

私は医師ではありません。

医療的な判断は、必ず医療機関にご相談ください。

このブログは、10年間睡眠をおろそかにしてきた、睡眠に難のある一人のサラリーマンの記録です。同じ夜を過ごしている誰かに、選択肢を一つ増やすきっかけになればと思って書いています。

適応障害やうつ病になる前に。

睡眠改善の一助になれば幸いです。

【免責事項】本ページおよび当サイトは、筆者個人の体験に基づく記録です。効果・効能を保証するものではなく、医療行為や診断を目的とするものではありません。