眠れてはいる。でも、眠れた気がしない。
4〜5時間で目が覚めて、体は重く、頭の中に靄がかかったまま一日が始まる。「眠れない」というより「眠りが浅い」——その感覚と向き合うのに、何年もかかりました。
これを書いている私は、30代の会社員です。短時間睡眠が続いて10年。特にここ数年は仕事のプレッシャーが重なって、「眠れていても眠れた気がしない朝」が当たり前になっていました。
睡眠時間を増やすことは難しい。だからせめて、眠りの「深さ」を取り戻したい——そう考えて試行錯誤してきた記録を残します。
私の10年間:平均4〜5時間睡眠で走ってきた代償
最初に、自分の状況を正直に書きます。
私が短時間睡眠になったのは、自分から眠らなかったのが始まりです。仕事から帰って、夜くらいは自由でいたかった。SNSに没頭したり、動画を見たりして時間を潰すうちに、深夜1時、2時になる。それでも朝は起きなければいけないので、必然的に睡眠は4〜5時間になる——最初はそういう生活でした。
ところが、ある時期から変わりました。期末に業務量が一気に増えた頃から、布団に入っても頭が止まらなくなりました。明日の段取り、先方の反応、自分の判断。眠ろうとしても頭が回り続けて、気づけば朝になっている。「自分から眠らなかった」のが、「眠りたくても眠れない」に変わっていました。

睡眠不足の影響は、具体的に体に出ました。
- 頭の左側が重く痛む
- 翌日の思考が濁り、言葉が出てこない
- 仕事で簡単なミスが増え、集中力が15分も続かない
- 家族の些細な言動で苛立ちが止まらない
- 休日も頭のどこかで仕事や人間関係のことを考えている
- いつまでの消えない目の下のクマ
睡眠時間が少ないことより、眠りの質が悪いことの方が、日中への影響が大きかったと気づいたのは、かなり後になってからのことです。
「深い睡眠」とは何か
自分を守るために私が調べた範囲のことを整理しておきます。

一般的に、睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分けられると説明されます。ノンレム睡眠にはいくつかの段階があり、その中でも深い段階を「深睡眠」や「徐波睡眠」と呼ぶことがあります。
この深い段階の睡眠中に、脳が情報を整理し、体の修復が進むと言われています。成長ホルモンの分泌が活発になるとも言われますが、これは断定できる話ではありません。
私が「なるほど」と思ったのはこの点でした:深い睡眠は「睡眠の前半」に多く出る傾向がある、という話です。つまり、寝入ってから最初の2〜3時間が、深い睡眠を取るうえで重要になりやすい。
逆に言えば、寝入りの質が低いと、その夜の眠りの深さ全体が損なわれやすいということになります。この視点から自分の習慣を見直すと、やることが少し絞れてきます。
私が試した5つのこと【体感ランクつき】
「眠れない夜」と「眠りが浅い夜」は、対策の方向性が少し違います。ここでは深い睡眠を意識して試した5つを、ランキング形式で記録します。
5位 日中に少し体を動かす
「大きな運動」ではなく、「エレベーターではなく階段で移動する」「動画を参考に自宅で有酸素運動」程度を目標にしています。
できた日の翌朝は確かに体感が違いますが、毎日再現するのが一番難しく、5つの中で今も最も試行錯誤中の項目です。
4位 寝る前の呼吸・瞑想(10分)
布団の中で呼吸だけに意識を向ける10分間。「頭を空にしようとする」のではなく、「今の呼吸だけに注意を向ける」がポイントです。考え事が来たら「来たな」と気づいて、また呼吸に戻る。
頭が回り続けていた夜も、10分後は少し静かになっていることが多いです。続けられない日があるという意味では安定しませんが、できた夜は入眠が早い実感があります。
3位 午後のカフェイン禁止
毎日コンビニ買っていたコーヒーを、午前だけに控えました。
眠気が残るとついカフェインに頼りがちです。いきなり完全に絶つと継続が難しいため、まずは午後のみ禁止。感覚的ですが、夜まで目が冴えている、という感覚が減りました。
2位 起床時刻を固定する
就寝時刻は仕事の都合で変わりますが、起床時刻は自分の意思でコントロールできます。何時に寝ても同じ時刻に起きる——これを続けると、体がリズムを覚え始めました。
ポイントは週末。
休日だとつい寝坊しがちですが、平日の起床時間を意識して守っています。
1位 寝る90分前に風呂に入る
入浴すると体温が一度上がり、その後下がる過程で深い眠りに入りやすくなるとされています。以前は寝る直前に入ることが多かったですが、90分前に変えてから布団に入ったときの感覚が変わりました。体がすっと落ちていく感じ。
大切なのは、入眠までに体温を下げること。
残業が続く日はきっちり90分を守ることは難しいですが、「できるだけ早く入る」という意識だけは守っています。
これはあくまで私の体感による個人の記録です。「何から始めればいいかわからない」という方には、「まず風呂のタイミングと起床時刻の固定から」というのが、私の実感からの提案です。
深い睡眠を邪魔する3つの習慣
試したことと並行して、「これをやめると夜が変わった」と感じたことも3つ書きます。対策を増やすより、邪魔をやめる方が早い場合もあります。
①寝る直前の食事
夜遅い食事が続く時期は、眠りの浅さが明らかに悪化していた気がします。消化中は体が活動モードのままになりやすく、深い睡眠に入りにくいといわれています。
「夜10時以降は食べない」というルールを課しましたが、残業続きの週はなかなか守れません。それでも、「遅い食事の夜は、翌朝の体が重い」という体感を積み重ねることで、できる範囲で前倒しにするようになりました。
②不規則な起床時刻(特に週末)
週末に2〜3時間遅く起きると、月曜の夜になっても眠くならない。眠れないまま深夜になり、翌朝また辛い——という循環に入りやすいです。
週末の「寝坊貯金」は、睡眠の質を下げるという感覚が体に染み付いてからは、週末も8時〜9時には起きるようになりました。以前より休日の自由時間は減りましたが、その分夜の寝付きがよくなる日が多くなりました。
③寝室でのスマホ使用
スマホの画面から出るブルーライトが深い睡眠を妨げる、という話は広く語られています。それに加えて、「スマホを見ている間、頭は覚醒している」という問題があります。
寝室の充電器をリビングに移してから、この問題は大きく減りました。枕元にスマホがなければ、夜中に手が伸びることもない。この一つの物理的な変更が、私の夜の質に一番影響を与えた変化だったかもしれません。
今も試行錯誤中:習慣の先に求めたもの
5つの工夫と3つのやめること。それを続けてきた今の正直な評価を書きます。
睡眠時間は変わっていません。今も4〜5時間が中心です。
ただ、
「深く眠れた」と感じる朝が、月に何日か出てきた——それが、今の正直なところです。
習慣だけでは追いつかない夜もある。それを実感したとき、私は「体の内側から眠りをサポートできるものがないか」を考え始めました。カフェインを断つ、風呂のタイミングを変える、瞑想する——これらは「邪魔をやめる」か「準備をする」アプローチです。もう一つの視点として、「眠りに入るための材料を補う」という方向があるとしたら、どうか。
そこで私が試したのが、睡眠サプリです。どのサプリを選んだか、なぜそれにしたか、1ヶ月試してどう感じたかは、別の記事に書きました。習慣を整えたうえで、さらに何かできないかを探している方には、参考になる部分があるかもしれません。
👉 睡眠薬に頼りたくない人へ【私が睡眠サプリを選んだ理由と体験】
深い眠りの取り方を探しているということは、おそらく「眠れてはいるのに眠れた気がしない」夜を何度も経験しているのだと思います。自分の「眠れない夜」がどのタイプに近いか——入眠困難なのか、中途覚醒なのか、熟眠障害なのか——によって、対策の方向性も変わります。
👉 不眠のタイプ別対策まとめ【入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害】
習慣を整えた先で、私が試したもの
風呂のタイミングや起床リズムを変えても埋まらない夜がありました。そのとき私が選んだもう一つの選択肢——睡眠サプリを選んだ理由と1ヶ月の体験記録を別の記事に書いています。
本記事は筆者の個人的な体験・感想に基づく記録であり、医療助言を目的とするものではありません。気になる症状がある方は、医療機関にご相談ください。本記事で紹介する商品の効果には個人差があります。
